天体観測。

天体望遠鏡を買った。まだ届いていないが、Amazonでタイムセールだったから、買ってみた。夜の時間に月をゆっくりと見るのもいいかなと思い、買ってみた。なんだか、また新しい趣味が増える予感がして、嬉しい。
というのも、今読んでいる江國香織さんの『きらきらひかる』という小説の登場人物が天体望遠鏡を覗くことを趣味にしていて、なんだかいいなと思ったからだ。僕はすぐに影響される。
何光年も離れている星たちを、ベランダから見られるというのは、なんだか不思議な感覚だ。その光は何光年も前のもので、今は違う光を放っているなんて、にわかに信じられない。天体、空というものは、ロマンがあるなあと思う。
星を見て、嘘のない優しさに触れたい。何もないはずのそこに、光があるなんて、なんだか僕らのために輝いてくれている気がして、嬉しくなる。星たちは優しい。
星座、という人間が勝手につけた名前で結ばれたそれらは、きっと名付けられたことすら知らない。それでも、僕らの中では手を取り合い、カシオペアとか、カタカナの名前をつけて括られている。
月に行きたい、なんてことを、昔の人たちはどんなふうに考えていたのだろうか。今や月に行っている人間がいることを、空の上でどう思っているのだろうか。滑稽だ、ロマンがない、なんて言いながら、歌でも詠んでいるのだろうか。
見る、だけでいい、なんて思う時がある。
その全てを知りたい、という欲求は、僕の中にはない。それは、全てを知ってしまったら、生きることが終わってしまう気がして、夜通し友達と酒を飲み交わしながら話す話題がなくなってしまいそうだから。