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2026.07.22

昨日はころんと寝てしまった。23時ぐらいだっただろうか。啓成くんとの収録の後に、死んだように眠りについた。一回も起きなかった。

なぜかタバコが不味く感じる。なんでだろうと思い返してみると、最近試しで昔吸っていたピースライトを吸って、なんだこの不味いタバコは、と思ったからだろう。まあ、美味しいタバコなんてそもそもないのだけれど。

母と一緒に昼にニューマン高輪へ出かけた。母は僕がタクシーで来ることを見越して、エスカレーターから近いところで待っていてくれた、どこまでも優しい母親である。本をたくさん買って、ショルダーバッグとスマホショルダーを買ってもらった。ルゥちゃんのお散歩で大活躍しそうなものだから、すごく嬉しい。母はテニスをしているから、いつまでも若々しい。ずっと若々しくいる必要はないのだけど、元気で幸せでいて欲しいな。

ルゥちゃんはぐっすりと眠っていたようで、僕が帰ってきてもしばらく起きてこなかった。本当にマイペースなわんこで、微笑ましい。

朝井リョウさんのポッドフリックスの対談動画を見ている。やっぱりこの人、言語化能力が異常に長けているなと思う。小説はあまり好きな雰囲気ではないけれど、ポッドキャスターとしてのこの人は意外と好きだなと思った。

いや、でもやっぱりどうしても自己啓発的に聞こえてしまうなと思った。もっと気怠い、個人的な話を聞きたいなと思った。慌ててHideyuki Hashimotoさんの音楽に切り替えて、心を落ち着かせる。

ずっと下道で小説を書いていたいなとも思う。自分が書きたいもの、伝えたい空気感、これがあったらちょっと生活が楽になるなという雰囲気のものを書き続けていきたい。それができるのが小説なのではないかなと思う。

19時半ぐらいに、ルゥちゃんが血の混じった嘔吐をした。咄嗟に写真を撮って、かかりつけの病院に電話したが、診療時間外。仕方なく明日の予約を取ったものの、大事になったらと思って、周りで夜間診療をしている動物病院へ駆け込んだ。僕は意外と終始冷静で、おおごとにはならないだろうと予感していた。診断結果は胃腸炎ということで、細い毛細血管が少し傷ついてしまったとのこと。先生の前でほっと息をついて、タクシーで帰宅。ルゥちゃんも今日はぐったりでした。頑張ってね、初めて病気になったね。大事にならなくて本当によかった。

僕もほっとしたのか、帰ってきて何時間か経ったら、泣きそうになった。それはなんだか、自分の成長を感じる嬉しさでもあり、安堵のあまり出てくる涙でもあった。大きな手術を経験してきたから、大概の病気は怖くない。それでも、大切な命をしっかりと身を挺して大切にできている自分が、大人になっている気がして嬉しかったのかもしれない。

うまく言語化できるかはわからないけれど、僕は何事もどうにかなると思っているのだと、ルゥちゃんの胃腸炎で気がついた。ルゥちゃんが吐いた時も、冷静に写真を撮って、ルゥちゃんの様子を観察し、大丈夫だよと言うことができた。当たり前のような気もするが、自分がしっかりと冷静に対応できて、びっくりした。頭は冴え渡り、焦ることもなく病院へ行けた。なんであんなに冷静だったのだろうと不思議なくらいだ。今まで色々なことがありすぎて、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなっているのかもしれない。

それと、自分よりも大きな存在(つまりこれは僕の死生観に基づいているのだが)がどこかで自分のことを見ていてくれているという考え方にも助けられている気がする。死んでも意識は宇宙に分散され、なんら変わらないどころか自由になると考えているから、現世で何が起ころうとかまわない、と思っているのかもしれない。何回も全身麻酔をして、入退院を繰り返していると、嫌でもそういうものは、説明がつかなくても感覚で分かるようになる。

人はふと、忘れられない景色に急に出会う。今日のルゥちゃんとの帰りに、タクシーを待っている時の公道を通る車のライト達が、なぜか頭の中にはっきりと残っている。ルゥちゃんのことを宇宙船リュックに抱え、待っている時は、なんだかこの世界に二人だけのような気持ちになった。それは嬉しさとか悲しさとか、そういうものを超えた感覚だった。きっと、この先も忘れないのだろうな。